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【映画酔話】「ダークナイト・ライジング(2012)」続編が、それなりに、終わった。(ネタバレ)

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今日は、今更感がありますが、「ダークナイト」シリーズの3作目、「ダークナイト・ライジング」の感想を書きます。たまたまAmazon Primeで観れた(2018.5.9時点)ので、久しぶりに観てみました。公開当時は、傑作だった前作「ダークナイト」の続編ということもあり、喜び勇んで観に行ったものです( ゚Д゚) 

 

ダークナイト ライジング (字幕版)
 

解説

クリストファー・ノーラン監督による「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」に続くシリーズ完結編。「ダークナイト」から8年後を舞台に、ゴッサム・シティを破壊しようとする残虐な殺し屋ベインと戦い、謎に包まれたキャット・ウーマン/セリーナ・カイルの真実を暴くブルース・ウェインの姿を描く。主演のクリスチャン・ベールのほか、新キャストとしてアン・ハサウェイやノーラン監督の前作「インセプション」にも出演したトム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤールらが参加する。

引用 映画.comより

 

評価:40です。後半は色々雑過ぎないかぁ?

 

何だかんだ、この映画を観るのは3回目ですが、いまいち乗れませんでした。 前半(バットマンがベインに負けるまで)あたりは、面白いですよ。今作ではスロースターターのバットマンの代わりか、ベインとキャットウーマンが、奥の深そうな演出で登場し、あれやこれや場面を盛り上げてくれました。バットマン初登場シーンも、待たせただけあって、「やっと来た~」という高揚感がありました(ハンス・ジマーの音楽も良い)。ベインとの1対1の格闘も、シリーズ通してドMキャラのバットマンらしく、こてんぱんにやられてくれて、「おぉ!これからどうするんだ~?」と大いに期待させてくれます。

しかし、この映画、人の気分を盛り上げておきながら、ここから一気にトーンダウンしてゆきます。

 

↓この人、誰かの2番手でパワハラを受ける役が多いですね。それがまた似合ってる。ベインに殺され、ダースベイダーにフォースチョーク、「レディ・プレイヤー1」では取締役に怒られる…。

 

バットマン一時退場中はベインが話を進めますが、「金持ちを殺せ!」と煽りながら、結局は黒幕女の言いなりに過ぎなかったし、本人には何の主義主張もなく、黒幕女に気に入られたいだけの男だった。しかも、ベイン側についた市民を、最終的には核爆弾(あの真ん丸の造形は酷くないですか?)で皆殺しにしようとするし…。核爆弾が街の中にあるにも関わらず、ベインの見方になろうとする市民の気持ちが良くわからん…。

キャットウーマンも「金持ちに復讐するんだ!」と言いながら、ベインが出てきてからは、唯々街の中をブラブラしてるだけだし、バットマンがお土産(よく分からんが、犯罪記録を一瞬で消せる秘密道具(クリーンスレート)。このただのUSBにしか見えないデザインも酷くないですか?)を持って現れれば、一瞬でバットマン側に寝返るし。

そしてバットマン、この人は後半一人で盛り上がってましたね!皆が苦戦している間に一人で橋にコウモリマークを書いていたり、仲間がピンチになって殺される寸前になったら助けにきたり、一度裏切られたキャットウーマンに前述のお土産を持って来て気を引いたり、「Where is the trigger !?」を涎垂らしながら連呼したり、さりげなくゴードンに自分の正体を明かしたり…。正直言って観ていて、辟易しましたよ。

 

💘あの、美人女優

今作は、キャットウーマンを演じたアン・ハサウェイが良かったですよね。バットマンが前述の通り何だか空回りだったので、キャットウーマンに期待しましたが、活躍シーンはいまいちなかった…。でも、キャットスーツと、冒頭のメイド姿は、もう抜群でしたよね??ところで着替えシーンは何故入れなかったんでしょうか?ノーランのセンスを疑います( `ー´)ノ

↓抜群でしたよ!

 

色々書きましたが、要するにキャラクターは多いんですが、何か皆、描き方が中途半端なんですよね。だから、登場人物の行動や心情の変化に、観客がついていけないのだと思います。何というか「一般的な金持ち=悪、でもバットマンは違う」の演出も鼻についたし(それに輪をかけたのが、前述のバットマンのはしゃぎぶり)、どう考えてもテロリスト集団のベインに「金持ちを殺せ!」と言われただけで狂信的になる市民も、大馬鹿としか言いようがない。大馬鹿なら、それでも良いし、そこから楽しい映画も生まれるが、クリストファー・ノーランが大真面目なトーンで演出するので、観ているこっちは興ざめです。僕は、お金持ちではありませんが「金持ち=悪」を一辺倒に主張する映画やメディアには、嫌悪感を抱きますねこういう野暮な演出に、共感する人がいるんでしょうか?…う~ん、ルサンチマンか…。

クリストファー・ノーランという監督は、登場人物が多くなったり、舞台が広くなると、全体的に登場人物の演出が雑になりますね(本人もそれが分かっていたから「ダンケルク」では、あえて人物の演出を放棄したのか?しかし、これは退屈だった…)。何というか、雑になった演出により、どっちつかずの登場人物がウダウダしている中で、一人相撲のバットマンが変に目立ってしまったのだと思います。最後だからバットマンに花を持たせたかったのでしょうが、僕は映画全体のバランスが崩れていて失敗だと思います。

でも僕は、クリストファー・ノーラン監督は好きですよ。それは、何だかよく分からない物を、いかにも凄そうに演出するのが得意(これはバットマンのキャラそのもの)だと思うからです。「インターステラー」は、その成功例ですね。何というか、人間の第6感を刺激する雰囲気を創りだすのが上手いのでしょうか(心理学部卒業ですし)?

今回のバットマンはストーリー上、市民から見て「何だか分からない存在(正義と悪の中間的な存在)」ではなく、「人々の希望の存在(正義)」でした。こうなってくると、ノーラン得意の演出は使えません。何だかよく分からない存在は、希望になりませんからね。監督本人も、どう演出しようか迷ったのではないでしょうか?その迷いが、全体的な中途半端感にも繋がったように思えます。

 

バットマン自身の新境地に、監督がついていけなかった本作。ノーラン監督は、もっと自身の得意分野を活かした作品を、世に送り出してほしいです。