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【映画酔話】「ゴジラ 決戦機動増殖都市(2018)」怪獣映画は、マニア向きの枠から逃れられないのか?(ネタバレ)

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アニゴジシリーズの第2作目です。公開初日にレイトショーで見てきました!前作は序章という形でしたが、今作もまた序章を見せつけられました。怪獣映画を愛するが故の、不満爆発レビューをお届けします!新作ですが、ネタバレ全開です!

↑アイキャッチ画像中の副題の漢字を間違っていることに気付きましたが(×起動→〇機動)、直す気にならないくらい酷い映画でした。よって、間違ったままアップします(笑)

 

解説

「ゴジラ」シリーズ初のアニメ作品として製作された劇場3部作「GODZILLA」の第2章。ゴジラに蹂躙された地球を取り戻すため決死の戦いに挑んだハルオをはじめとした人類だったが、地中深くから現れた真のゴジラ=ゴジラ・アースに敗退。ハルオは、かつての地球人類の生き残りと目される「フツア」と呼ばれる民族の少女ミアナに助けられる。フツアもかつてゴジラに敗れたと言い伝えられていたが、彼らの持つ金属のナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることが判明。メカゴジラの開発プラントがいまだ残されていることが明らかになり……。「シドニアの騎士」「亜人」「BLAME!」など3DCGアニメーションで高く評価されるポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を担当し、同社制作のアニメを多数手がけてきた静野孔文、瀬下寛之が監督。人気脚本家の虚淵玄がストーリー原案・脚本を担当する。

引用 映画.comより

 

評価:10です。製作陣に文句を言いたいレベル。

 

メカゴジラが、起動しない。

あらすじを読まれた皆さん。今回は"ゴジラ対メカゴジラ"が観れると期待されることでしょう。しかし、この映画凄いです。キャッチコピーにメカゴジラの名前まで出しておきながら、メカゴジラは全く出てきません!宇宙金属”ナノメタル”が創り上げた”メカゴジラ・シティー”なるものは登場しますが、肝心のメカゴジラは単なる宣伝文句です!

ざっと説明すると、周囲の物質を取り込み、同化する金属"ナノメタル"を持つ宇宙人(ビルサルド)が、開発したメカゴジラ(ナノメタルで出来ている)は、過去にゴジラによって破壊されたが、コンピューター部分(ゴジラと戦うことをプログラムされていた)は生き残っていたので、ナノメタルが2万年の間に周囲の環境を取り込んで、対ゴジラ用要塞都市(しかし見た目は、普通の発電所のようなビル群)をつくっていた。主人公達は、それを兵器として利用することで、ゴジラを倒そうとするのが、今回のお話です。

↓映画では表現しきれなかった…って、映画では残骸しか出てこなかったんですが!

 

他にも怪獣が登場しそうで、登場しない…。

あらすじに書いてあるように、人類の末裔(フツア)が登場します。フツアの特徴は、

  • フツアの守護神は過去にゴジラと戦ったが敗れ、今は卵を残すのみ。
  • テレパシーが使える双子の姉妹がいる。
  • 昆虫の遺伝子を持っており、体から鱗粉を放出している。

モスラ出てきそうじゃないですか~?でも、出てきません( ゚Д゚)

さらに他種族の宇宙人(エクシフ)も登場するのですが、その母星は過去に怪獣の手で滅ぼされたことが語られます。主人公に怪獣の名を伝えるシーンでは、観客には聞こえない演出になっていますが、聞こえなくても、それぐらい分かりますよ。キングギドラでしょう?

モスラと、キングギドラに関しては、次回作への布石程度の扱いで良いと思いますが、メカゴジラの登場シーンが一切存在しない中で、取り合えず期待感を煽る演出はイラッとします。

さらに追い打ちだったのが、スタッフロール後に前述のエクシフとの会話シーンが繰り返され、怪獣の名は「ギドラ」であると観客向けに告知されます。その後、これ見よがしに次回作の宣伝を叩きつけられます。キングギドラが出れば、皆、観に来ると思ってるのですか?劇場出る時の観客の声で、「またモスラと、キングギドラが出るのか~。いつもと同じかよ~。」という声もチラホラ聞こえましたよ! 

 

やってることが、前回とあまり変わらない。

 前作で人間達はゴジラ(正確にはゴジラの亜種)を倒しており、今回はその6倍程の大ゴジラが相手なのですが、今作で主人公達は、前回成功した方法を火力を上げ、再実践してゴジラを倒そうとします。映像的に目新しいことはありませんでした…。個人的に欲を言えば、せっかく”メカゴジラ・シティー”という名前がついているのですから、もっと怪獣のような都市にしてほしかったですね。都市全体がロボット怪獣で、ビルというビルが兵器の塊みたいな。ビル1建ずつから、初代メカゴジラの全弾発射が展開されるような圧倒的火力を期待してましたが、割と地味な印象を受けました。何といっても外見は普通の発電所みたいですし…。

3部作の2作目というと、順番的に一番風呂敷を広げて、やりたい放題出来る位置なのに、前作の踏襲と、次回作に向けて怪獣の存在を"ほのめかす"程度のことしか盛り込まなかったのは、とても勿体無いですね。

 

テーマ的には、ゴジラ映画好きのツボは抑えてはいる。

テーマとしてはこれまでのゴジラ映画を踏襲しており、ゴジラとの戦いを通して、知性あるが故に、際限なく進歩を目指し破滅に向かう者の愚かさを訴えております。

  • 無軌道な発展と、環境破壊が生み出した怪獣によって滅ぼされた人類。
  • ゴジラを倒す為にゴジラ以上の存在になろうと、自ら機械と同化(ナノメタルに取り込まれる)し、生命を放棄し兵器になろうとするビルサルド。それを勝利と呼ぶのか?
  • 人間としてゴジラに勝利し、生きるか?ナノメタルに取り込まれることで、ゴジラを超えた兵器となり、戦うか?選択を迫られる主人公。

僕は鑑賞しながら、「ゴジラXモスラXメカゴジラ 東京SOS」を思い出しました。人類が怪獣を倒す(地球の覇者である)為に、怪獣以上の存在となってしまう。ゴジラ映画永遠のテーマですね。

本作と、「東京SOS」の繋がりに関しては、下記のナガさんの感想が、"ゴジラ愛"に満ちていて素晴らしいです。

↓素晴らしい!

 

💘あの、美人女優

毎回恒例のコーナーですが、アニメなので美人女優は出演されておりません(-_-)

残念、無念。

 「モスラ対ゴジラ」等に出演されていた星由里子さんが、お亡くなりになられたニュースを、本作鑑賞前に知りました。「メガギラス」でゴジラ映画に復帰されていた時は、嬉しかったですね…。どうぞ、安らかに。

 

製作者さん、これはテレビアニメではなく、映画なのですよ。 

これが30分のテレビアニメであれば、「来週どうなるんだろう?楽しみだな~。」と思えるのですが、今作は映画です。皆1500円前後のお金を払って、劇場まで足を運んで、作品を見に来ている訳です。その観客に対して「怪獣が出そうですよ~。出そうですよ~。今作では我慢してね。」という作品を見せるとは、製作陣は見上げた根性だと思います。

本編では語りきれない要素をノベライズ化したり、フィギュアで売ったりと商魂たくましいですが、「映画を作るのなら一本の映画の中で勝負しなさい」と声を大にして言いたいですね。次作でモスラ、キングギドラが登場しても、僕の中での「1本の映画として失格である」という、今作に対する評価は変わらないでしょう。

同じく商魂たくましいディズニーは、スターウォーズ、アベンジャーズシリーズを連発していますが、どちらもシリーズファンでも、始めて観る人でも楽しめるサービス精神に溢れた作品を世に送り、収益、質とも成果を残していますよね?それに対して本作は、"怪獣の名前"というブランド、これまでのシリーズテーマの総括、前述の映画以外のコンテンツに頼った結果、1本の映画である事を放棄した上、新鮮味もなく、非常に内向きな(マニア向け)作品になってしまったと言えます。

 ↓そうは言っても読んでみたい本作。ガイガァ~ン!が、頑張るらしい。

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)

 

 

大の怪獣映画好きとして。

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ここ数年はハリウッドでも怪獣映画が製作され、映画界で怪獣・モンスター映画のブームが起きています。傑作「シン・ゴジラ」で市民権を得た怪獣映画ですが、ここで内向きの作品を製作してしまっては、ゴジラ映画は再びジャンル映画へと逆戻りしてしまうでしょう。「シン・ゴジラ」、「シェイプ・オブ・ウォーター」は、大ヒット&賞レースを独占し、怪獣・モンスター映画は単なるジャンル映画ではなく、人々の心をしっかり掴める存在であることを証明しました。

僕は、ジャンル映画としての怪獣映画も大好きですが、怪獣の王たるゴジラ映画には、その枠には留まってほしくはありません。今回劇場に行って改めて思いましたが、やはり怪獣映画を観に行くというのは、他の映画にはない高揚感があります。「映画の中でしか見ることが出来ない物を大画面、大音量で見ることが出来る」というのは、かけがえのない体験です。その素晴らしい体験を、これからも提供し続ける為にも、ゴジラ映画は、もっと冒険して良いと思います。まさに「変わらないでいる為に、変わる」ことが、ゴジラ映画の使命なのではないでしょうか?

アニメは実写の枠に収まる必要がないのですから、冒険には"うってつけ"です。アニゴジ2作目までが準備期間とするなら、3作目には”もう帰ってこれないような大冒険”を期待します。本当に帰ってこなくなったら(不評で再び休止したら(笑))、我々ファンの手で復活させましょう!

 

 ↓僕は幼稚園児の時に、この映画を観て、映画好きになりました!サントラも良し。

↓「変わらないでいる為に、変わる」と言えば、これを思い出しました。

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