アーリーリタイアしたら、毎日書くブログ。

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太陽をつかんでしまった - #アベフトシ命日 -

アベフトシ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (初版限定ポスター付き) (Guitar Magazine Special Feature Series)

僕は音楽全般が大好きだが、日本の音楽で一番何が好きかと聞かれたら、迷うことなくニッポンのミッシェルガンエレファントのアベフトシのギターだ。

 

僕は大学入って一年目に彼らの音楽を知った。当時付き合ってた先輩が、ミッシェル好きだったから、僕も聴き始めた。

 

とにかく、格好が好きだった。黒スーツに、赤鼈甲のピックガード、サラサラヘアー。ステージ上での鬼気迫る表情のアベも、ステージ裏でビール飲んで笑顔のアベも大好きだった。既に解散していたので、ライブDVDで彼らのライブを見るしかなかったけど、殆どアベフトシしか見ていなかった。

 

そして、あのカッティング。これはカッティングと言って良いのか?と思うくらい、耳にズンズン来る"あの重くスピーディーな、カッコイイ音色"。暴力的にも聞こえるし、とても繊細にも聞こえる。いくら聴いていても飽きない。イヤホンして、爆音で毎日聴いていた。

 

↓お気に入りだった1枚。AmazonPrimeでも聞ける。

CASANOVA SNAKE

 

ラストライブの悲し気な表情も、覚えてる。もっとミッシェルやりたかったんだろうなぁ。ミッシェル解散後に参加したバンドのCDも聴いたりしたけど、イマイチしっくりこなかった。

 

チバユウスケがThe Birthdayで「涙がこぼれそう」とかリリースして、「あぁ、The Birthdayも良いなぁ」なんて思い始めた2009年夏、僕にミッシェルを勧めた先輩(既に別れていた)から、一通メールが届いた。

 

「なんということだ、アベフトシ。ヒー、ガット、ザ、サン。」

 

僕はこれを読んで、「サン→son(息子)」だと思って、「子どもが生まれたんですか?おめでたいですね。」とメールを返信した。

すると、返ってきたのは、

 

「死んじまったよ。」

 

…そういうことか。「サン→sun(太陽)」。

「He Got The Sun(太陽をつかんでしまった)」か…。

 

その時、僕は大学の試験期間中で、忙しかったのか、不思議と悲しくはなかった。先輩の言い回し、上手いな、程度にしか思っていなかった。

晩年のアベフトシが、バンド活動をほぼ辞めていたので、あまり実感が湧かなかった。寧ろミッシェル解散後に、まともなバンド活動をしないことに、ファンとして不満すら抱いていた。

※「太陽をつかんでしまった」は、ミッシェルのアルバム「SABRINA HEAVEN」収録の名曲。

 

翌年、The Birthdayが「STAR BLOWS」を発表した。その中の、「愛でぬりつぶせ」で、チバが「なぁ パンクスグチってばっかいねぇで 愛で愛でぬりつぶせ」って歌ってた。

 

これを聞いて、なんか急に寂しくなった。悲しくはならなかったけど、「あ、アベフトシ、もう同じ世界にいないんだなぁ」って急に思い始めた。晩年バンドやらなかったのも、「ミッシェルが合いすぎてたんだな、まぁそれがアベフトシだな。それでも、本人が一番辛かったんだろうな」って思えた。良い歌つくるなぁ、チバは。

 

表現が合ってるか分からないけど、「ミッシェルのアベも、解散後のアベも、太陽をつかんでしまったアベも、全部受け入れる」ことが出来た。やりたい事を思い切りやって、その中でもがき続けて、最期を迎えた男。

不謹慎かもしれないが、死ぬことに対して「太陽をつかんでしまった」という表現が似合うのは、アベフトシしかいない。それくらい、彼のギターは鬼気迫るものだったと思う。

その人生を、遠くから、時には不満も持ちながら、応援を続けることが出来た。言葉にすると陳腐になるけど、「あぁ、彼の人生のファンで良かったな」って思う。

 

雲の上で、アベフトシは何をしているんだろう?あっちの世界では良いバンド見つけたかな?ギター弾きまくって、ギネスビール飲んでるんだろうか。天国行っても、黒い服しか着ないんだろうなぁ。 

 

僕はアベフトシのような、太く短い人生を歩むつもりはないし、歩み方も分からない。でも、この長い自分の人生に、いつでもアベフトシに寄り添うことが出来るのは、幸せだと思う。 

出勤中に聴いた「バードメン」、デートの前の「リリィ」、ドライブしながら聴いた「GT400」、何となく悲しい時は「エレクトリック・サーカス」。。今までも、これからも、アベフトシは、僕の傍にいるんだろう。

 

今日も鬼のような暑さになりそうだ。取り合えず、「太陽をつかんでしまった」を聴いて出かけよう。あの先輩は元気だろうか。

 

↓「太陽をつかんでしまった」収録。

SABRINA HEAVEN